「終活」飼い主 亡き後の安心のために
飼い主がいなくなっても動物たちの命は続きます
最近の保護は、飼い主さんがお世話できない体調になったり、入院・入所、死亡などにより置き去りにされてしまった、という理由が圧倒的。
また、精神的なよりどころとして、飼育する力がないけれど依存的に増やしてしまい、結果として崩壊する事例が後を絶ちません。
高齢化、孤立化する社会の必然としてこれからも増え続ける、社会問題として認識する必要があります。
「かわいい」「一緒に暮らしたい」と願って来てもらった動物たち。でも、その寿命15~20年の間に何が起きるか、どうなるかを想像し準備できる人ばかりではないのです。
当事者は無論、家族や周りがどう対処する必要があるのか、どんなポイントで考え実行すればいいのか、ぜひ参考にしていただきたいと願っています。
いざとなったら引き取ればいいよね、でいい?
「いざ」の判断は難しい!
当事者は自身の能力低下に気づけません。親族も「認めたくない」「回復してほしい」などの思いもあり、お世話ができなくなっている状態を「なまけ」として叱責してしまったりします。
「どの状態を」を「できない」「ヘルプが必要」と判断するのか
それは個々の感覚にゆだねられ、期待・認められない・面倒・回避などの感情の中で、先送りされてしまっています。
気づけば、崩壊・破綻となり動物たちは過酷な状況のまま、時には命を落とすことさえあるのが現実です。
飼い主さん 準備しておきましょう!
※お世話がおっくう、餌やペット用品の買いものができない、費用がない。
これらは頑張りでは改善しません。
必ずヘルプが必要です。
すぐに相談できるように常日頃から、周りとの関係を作っておくことが大切です。そういう環境がない場合は、もふっこひだにご相談ください。
周りの方 積極的なヘルプが重要です!
破綻や崩壊は当事者が気づけない、対応力がないゆえに起きます。周りの積極的な支援が欠かせません。
動物を守れるのは飼い主だけですが、それができず人知れず苦しんでいる例がたくさん!
救えるのは、周りの人たちだけなのです。
「この町にもそんなところあるんですか?」
よく聞かれますが、間違いなくあります!しかもかなり多数。
見ようとしなければ見えない世界、そこで、一度もお散歩の経験なく糞尿にまみれて亡くなっていく犬、飼い主亡き後だれにも気にしてもらえず衰弱死する猫…見つかるのは氷山の一角の現実があります。
生き物と暮すからには、必ず飼育に関する新しい知識と、先々を考えた準備が必要です。彼らは、人を慰めたり利用されるために生まれたわけではありません。それぞれ大切な「一生」を持っています。
共に暮らすにはお互いにとって心地よく安心できるものでなければなりませんね。
ただ、最大限の準備と愛情をもって迎えるのは当然ですが、イレギュラーが起きた時に支え合える社会でなければ安心して暮らすことはできません。
それが社会保障であり福祉だと考えます。
家庭で暮らす動物の数は子供の数より多く、心の拠り所としての役割が大きいとわかっているのに、福祉の枠には入っていないことが問題を大きくしています。
自助 ☞ 共助 ☞ 公助
危機管理の基本的な考えは、普段の生活にも当てはまります。
生き物に関することは、何より優先させなければなりません。多くの目と力で、安心して動物たちと暮せる社会を目指していけたらと願っています。
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