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*山並兄妹 ギリギリ…頑張ってます*

昨夜遅く、神岡町からやってきた4兄妹。

数日前から鳴き声が聞こえ、昨日朝、車の下で発見。

ボンネット内に入りそうなところを保護、連絡をいただきました。

 

既に満杯の保護先をどうするか。

しかも、夜中のケアも出来る必要があります・・・

 

なんとか夜には移動したものの、

何も口にしていなかったため、自力で食べることもできなくなっていました(´;ω;`)ウッ…

 

生後1か月半ほどの子猫が、親から離れ数日、声をからして鳴きながらさまようだけでもその消耗は激しいもの。

そこにこの寒暖差。

飢えと脱水に苦しみ、昼は高温、夜は夜気で凍えなければなりません。

その過酷さを物語る落ちくぼんだ眼と、ペラペラのお腹、浮き出た背骨・・・

そして、そうなったときに起きる症状、まぶたがくっついて目が開かない。

ぬるま湯で温め、薬でやわらかくして開いてみると、

中からは膿が出てくるのです・・・

鼻が詰まって匂いが分からない。

こうなると、食べ物も何もわかりません。

 

それでも必死で抵抗する子、全く起き上がることさえできない子・・・

寝ずの看病が始まりました。

 

 ☆★☆衰弱した子猫を保護した時のポイント☆★☆

 

   「最優先、保温と保液・栄養!!」

 

1.からっぽで動いていない胃腸に負担の無いよう、少しづつ猫用ミルクを与えます。

 歯が生えていても、まずはミルクからが無難。

 徐々に柔らかくしたカリカリや、ウエットフードにミルクを混ぜながら戻していきます。

 自力で食べられないことが多いです。スポイトやシリンジを利用しましょう。

 

2.ふわふわのもので全身を包んでマッサージしながら温めます。

 ペットボトル湯たんぽも利用します。

 

3.静かな場所に布をすっぽりかけて寝かせます。

 床面ではなく、一段高い場所に置きましょう。

 

 <ヒント>

 落ち着かせるためには『ふわふわの布』が有効です!

 これは、哺乳類一般に通用する、実験で証明されている精神的効果。

 食欲も、体調も、まずは安心から。

 ぜひ活用してみてくださいね(#^.^#)

 

寝ずの看病をしながら、スタッフがつけた名は、

 

「穂高」「伊吹」 男の子  

 北アルプスの山並のようにたくましく成長しますように!

「牡丹」「椿」  女の子

 元気で可憐な花のように育ちますように!

 

一番症状が重くて、全く力が入らない牡丹。

完全に両目がふさがってしまっている伊吹。

まだまだ予断を許しません。

 

思えば、今いる保護っ子たちも、それぞれこうした体験をくぐりぬけてきているんですよね。

絶対に幸せにしなきゃ!!

 

24時間看護、しばらく続きますが、いつかその子をなでながら語れる思い出になりますように(#^^#)