夜が一番長い日の今日も
あわただしい一日でした。
「出勤途中に、動けなくなっている猫にあってしまいました
どうしたらいいでしょう💦?」
聞けば、道端にたたずむ老夫婦が気になり声をかけると、
家の前にうずくまる白い猫。
長時間そのままでどうやら動けない様子。
氷点下の中、冷たいコンクリートに小さく丸まったその子は、
目も鼻もふさがってる。
猫は、風邪をひいたら命にかかわります。
鼻水、目やにで、匂いも視界もなくなり、動けなくなってしまうんです。
当然、食べ物をかぎ分けることもできません。
「猫っ毛」といわれる、油分のない柔らかい毛は、
一度濡れたら容易に乾きません。
雪や、雪解けで常に地面が濡れて、
おまけに寒さが厳しいこの時期、
生き延びるのは奇跡に等しいんです。
電話の主の、若い女性、緊急事態に仕事を休んで、
自宅に連れ帰り、病院にも行ってくれました。
でも、あまりにも重篤で難しい対応をしなければなりません。
飢餓、脱水、風邪、低体温・・・
極度の空腹時、胃腸は食べ物を受け付けません。
匂いを嗅げない鼻は、自力で食べることが無理です。
保温(加温)と、こまめな強制給仕
それが最低限必要になのです。
頑張って挑戦してくれたものの、今夜がヤマかもしれない状況の中、これ以上は無理・・・
そして、やってきました。
真っ白の女の子。
その体は、氷のように冷たく、硬直していました。
溶かすように熱を加え、栄養剤を流し込んでも、
受け付けることができない・・・
そんな状態。
あと数分遅かったら・・・命はなかったでしょう。
でも、今もどこかで、そんなに珍しくもない頻度で、
いえ、毎日、こうして亡くなっていく猫たち
またしてもその命尽きる過程を目の当たりにしてしまいました。
せめて、暖かいところで、
何とか、もう一度元気に!!
そして、この世に生まれた喜びを少しでも感じて
手足を伸ばして眠れる日が来るといいな。
命あるものは、どんな時間の単位であれ、
必死で生きています。
長くても短くても。
純粋にただ生きる!
これほど難しくて、尊いことはない気がします。
どうか、回復しますように(祈)