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✱.˚‧º‧ たくさんの幸せな時間をありがとう ‧º·˚.✱

2020年12月22日冬至の日に凍死寸前で保護された“冬子”さん。
飢餓や脱水もひどくて、とても助からないといわれた女の子。
それでも、懸命に頑張り一命をとりとめました。
真っ白なその体は、それまでの過酷さを裏付けるように汚れ、元の色に戻るまで数か月。
それでも徐々にふっくら、穏やかな性格もあって、すっかりみんなの仲間入り。

体調が落ち着いたころ、避妊手術をと向かったものの、すでに手術済みと思われるということで、断念。
時折起きる発情のような状況に???

保護されて1年目のお祝いを終えた年末、どう考えても強い発情の印。
泣き叫んで窓から外へ出ようと頑張ってる!
これは、手術ができてない可能性が高い、次回は・・・
と思っていると、突然動けなくなってしまいました。

慌てて病院へ駆け込むと、すでに、強い脱水、腎臓の値が生体では見たことないほどひどい!と
発情の狂乱で、食欲が落ちていたのはわかっていました。
いつもより水も飲まない・・・でも走り回る姿から、まさかそんな体調とは・・・

後にして思えば、そのころから、夜は私の布団で寄り添って眠るように。
倒れる直前の明け方は、私の胸の上に乗ってうずくまりました。
助けてほしかったんだろうと思うと申し訳なさで苦しくなります。

すべて強い発情の余波と思っていたなんてとんでもない!
毎日点滴に通い、先生にもできる限りの処置をしていただきましたが、
倒れて5日目の1月15日
静かに、まるで雪が解けるように旅立っていきました。
直前までの激しさからは想像もつかないおだやかな最期でした。

いつもは体をくっつけ合うことのない、クロおばあちゃん。
亡くなった当日は冬子さんにずっと寄り添い、その場から離れませんでした。


改めて、猫にとって、発情というものがいかに命がけであるか、死の直前まで突き動かされてやめることができない衝動であるかを思い知りました。
決して好きでやっているわけではなく、体の仕組みなんです。
ボロボロになってでも・・・

不妊手術の必要性は
 *不幸な命を増やさない
 *生殖器系の病気予防
だけでなく
 *命を守る
ものであると痛感!!

外猫というのがなくなれば一番いいのですが、一気には難しい
せめて不妊手術!!
飼い猫なら当然!
「生物の本来の姿に反する、かわいそう・・・」
そういう意見もあるでしょう。
ですが、現実はそんな生ぬるいものではない!!

・・・あの時、「おなかを開いてみてください」と言えなかった。
極度の衰弱から回復した、決して若くはなさそうな冬子さん。
麻酔のリスクもあったんだと思います。
総合的に判断して、の結論だったのでしょう。

外の子に手術をしたら、必ず耳カットを!!
男子は右、女子は左。
これが広まっていれば、もしかしたら彼女は今も薪ストーブの前でくつろいでるのかもしれません。

 

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預かっている子すべてに里親さんが見つかる!!
現実はそううまくいきません。

譲渡に適さない子
 身体的・年齢的ハンディ 性格的な難しさ

シェルターである“もふ☆カッツェ” 猫カフェ“猫の月さくらやま”
 ここには、フレンドリーになりそうな子や元気な子が行きます。
 (猫の月さくらやまは、常駐しているので衰弱した子猫もよくお世話になります)

でも、表に出せない多くの子は、預かり宅にいることになります。
たとえ表に出なくても、里親さんの可能性が低くても、預かり宅はその子たちの家です。
もし里親さんが決まれば、お嫁に出す気分。
当然亡くなっていく子もいます。
それでも、幸せだった! と思ってもらえるように家族として迎えています。
どんな子でも、大切にされ甘やかされたい・・・思いは一緒です。

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冬子さん 言葉にしきれない幸せな1年間をありがとう。
また、会える日まで(^^)/