皆様の応援をいただいたクラウドファンディング終了から10日。
毎日途絶えることのない依頼が続いています。
ほとんどが保護依頼ですが、すべてを受け入れることは不可能なので、緊急度の高いものから順にとなってしまいます。
ただ、どの依頼も、訳あって…のことですので、受けられないことを告げるのは毎回とても大変心苦しくて、その後もずっと心配になってしまうのですが…
先日ご紹介した地区の名から、「桐谷さくら」ちゃんと名付けた推定5歳の女の子。
極度の飢餓状態から、消化不良の下痢が続いていましたが、投薬で何とか危機を脱しました。
そこで、強度のフィラリア症の治療を開始しました。
これから毎週注射に通わなければなりません。長い戦いが予想されます。
さくらちゃん、最初は怖くてブルブル震えていましたが、穏やかについてきてくれました。
ひどい仕打ちを受けてなお、人を頼らざるを得ない現実。あまりにも残酷です。
これからは今までの分も幸せになってほしい!願いを込めてお世話をしています。
さくらちゃんの保護と同日、一人暮らしの高齢の方が緊急入院された後、猫が残されているはず!という近隣からの通報で、救助に入りました。
1週間以上が経過しているとのことでかなり心配💦
猫は、救急隊が入った大騒動や、頼りの飼い主さんの姿が何日もないことでおびえ切っているはずです。呼びかけても返事はありません。
いろんな手段で粘り強く確認すると、使われていないお風呂場のとても見つからない隅っこに隠れていました。
後見人の方も、数日後に行ったけれど猫の気配がわからず、救急搬送の際逃げたんだろうと思っていたとのこと。
知らずに扉を閉めてしまったためにお風呂場から出られず、餌も水もない冷たいコンクリートの隙間に閉じ込められていたのです。
氷点下近くまで冷えた日もあった寒い時期、10歳を超える高齢の三毛猫が飼い主さんと一緒に眠っていた場所に戻ることもできず、独り耐えていたことを思うといたたまれない思いです。
今回は奇跡的に通報から私たちにつながりました。が、多くがこの状況で衰弱死しているという現実があります。
犬や猫の飼育頭数は今や子供の数より多い、文字通り家族なのにもかかわらず、意識も制度も追いついていない現実をまたもや目の当たりにしました。
1、動物と暮らしていることを周りの人に話しておく
2、元気なうちに「もしも」を想定しておく
3、後見の方はあきらめず探す
命を軽視しない社会にしていきたいものです!
保護されたチコちゃん。
血尿がひどく、衰弱した体を立て直すため病院に通っています。
明日にはまた、新たな崩壊現場に入ります。
シーズン突入!!
次々と寄せられる相談に寝食を忘れて対応する日々。
一刻も早く、こうしたことが起きない社会になることを願いながら!
明日もまた頑張ります!